むかしむかし、1934年の山口県。
小さな薬局「常盤薬房(のちの常盤薬品)」が生まれました。

創業者は、薬で人を助けようと決めた男。
でも、お店に来る人は少なく、毎日が手探りでした。

しかし、彼はあきらめません。
なぜなら、地域の人に薬を届けることが
自分の役目だと信じていたからです。

1947年、戦後まもない広島県。
くらしを守るため、薬や生活必需品が必要でした。

そんなとき、海軍で医療にたずさわった8人が、
「八紅産業（のちの成和産業）」をつくります。
社名には、8人の絆と医療への思いがこめられました。

はじめは自転車や工具、薬品の販売から。
彼らは毎日、自転車で町を走りまわりました。

2015年、そんな2つの会社が出会いました。

考え方はちがっても、
「人々の健康を守りたい」 という願いは同じ。

手を取り合い、力を合わせ――
「ティーエスアルフレッサ株式会社」が生まれました。

それから10年――。

流行り病や社会の混乱で、大きな試練がありました。

薬が足りなくなり、供給もむずかしい日々。
それでも、「地域医療を支える」という思いは変わりません。

どんなときも、皆さまの支えがあったからこそ、
前に進むことができました。

ともに歩み、支え合った10年。

この10年で、私たちの取り組みは大きく広がり、
地域医療の発展に貢献できるようになりました。

これからも、どんな時代になっても、
「地域の人々の健康を守る」ために歩み続けます。